コラム 大坪信之のワンポイント徳育アドバイス

2013/11/261. 子どもの成功を導く「脳の楽観回路」(1)

【“脳疲労”の打開策は「楽観回路」】

オリンピックに何度も出場し、輝かしい成績を残している競泳男子平泳ぎの北島康介選手。2008年の北京オリンピック後には、北島選手の実力発揮の源泉をめぐって、「勝負脳」という言葉が静かに広がりました。

【実力発揮の源泉「勝負脳」】

『〈勝負脳〉の鍛え方』の著者である脳外科医の林成之氏はその著書の中で、「脳の疲労症状」が生み出す弊害について述べています。

●何事にも否定的になってしまう…
●やる気、意欲が出ない…

そんな気分の落ち込みは、脳の疲労症状が原因かもしれないというのです。

【「脳疲労」ってなんだろう?】

脳の疲労には、実は心の状態が深く関係しています。

●いろいろなストレスを抱えている…
●解決しない悩みごとがある…
●性格が暗くいつも悪いほうに考える…

このような心の状態は、そのまま脳の疲労へとつながっていくのです。
やる気を下げ、ネガティブな思考回路を作ってしまう脳の疲労。どうやらこの「脳疲労」を打開することが成功を導く「勝負脳」の近道であるようです。

それでは、どのようにすれば脳疲労を防ぐことができるのでしょうか?

【とにもかくにも、明るく、楽しく!】

ご心配なく! 脳疲労にはちゃんと打開策があるのです。 林成之さんは勝負脳の第一条件として「性格を明るくすること」を挙げられています。勝負に強いスーパープレイヤーは何事にもめげない明るい性格をもっているといいます。
心の状態は生活習慣に大きく左右されるものです。日常生活において、てきぱきと一日の仕事や目標を達成する行動パターンを作り、鍛えることもとても大切なのです。

北島選手の場合も
(1)プラスのイメージを構築する
(2)否定語を使わない
(3)ライバルではなく自分に勝つ。

など、自分のルールを決めているそうです。
キーワードは「明るさ」と「自分」にあるようですね!

「明るい」「肯定的」「プラス発想」はスポーツに限らず他の分野でも持てる力、能力をここ一番という時に最大限に発揮する源といえるでしょう!