コラム 大坪信之のワンポイント徳育アドバイス

2014/01/511 あなたの中の“潜在能力”は眠っています!

これらはみんな、“潜在能力”を使うことで可能になったことです。
そしてこの“潜在能力”は、実は今もあなたの中に眠っているのです!
これは、なにも人間だけに限った話ではありません。
トマトは、普通畑で育てると30~40個の実がなります。
その同じ苗を、愛情を込めて理想的な環境で
「伸びるだけ伸びていいよ」
と育てると、なんと1本の木から1万3千個の実がなります!
1万3千個の実がなるようになったトマトは、ハイポニカトマトと呼ばれています。
信じられないような話ですね!
これが“潜在能力”の持つ力です。

“潜在能力”は、自分でも気づかないとてつもないパワーなのです!
そして、あなたも普通のトマトと同じように、ほんの一部の能力しか使っていません。
まだまだ底知れぬ“潜在能力”の力があなたの中に眠っているのです!

象はものすごい力持ちです。
車だって、家だって引っ張る力があります。
それなのに、人に飼われている象は、ちょっとひっぱれば抜けてしまう小さなクイにつながれたまま逃げようとはしません。

どうして、クイを引っ張ってみようとしないのでしょうか。
なぜかというと、ジャングルからつれて来られたばかりのこどもの象は、まず最初に、地中深く埋められてびくともしない、見た目は小さな鋼鉄のクイにつながれます。
「ジャングルに帰りたい」
と、首から血を流しながらどんなに力を入れてひっぱっても、子どもの象はそのクイを動かすことが絶対にできません。
そのうちに、地面にクイがある限り、どうしようもないんだと信じ込んでしまうのです!
子どものころ、どんなに引っ張っても抜けないクイにしっかりつながれていた象は、大きくなってすごい力を持っているのに、クイにつながれていると逃げられないと思いこんでしまうのです。

私たちの脳に眠る“潜在能力”についても、これと同じことが言えます。
もし、あなたが自分の本当の力を正確に知らなければ、その力を使うことさえできないのです!
あなたの「潜在能力」を使うことによって、あなたが本来持っている無限の可能性を開花させることができるのです。

あなたも、ハイポニカトマトのように、眠っている能力を伸びるだけ伸びさせたならば、どのようになるのでしょうか?

───マルクス・アウレリウス(ローマ帝国の哲人皇帝)の言葉───

人の一生とはその人が人生をいかに考えたかである