コラム 大坪信之のワンポイント徳育アドバイス

2014/05/2223 天才を育てるには

テニスの女王として有名になったヒンギス選手の母親の教育方法も、ゴルフ王として有名になったタイガーウッズの父親の教育方法も、ソフトバンクの社長で時代の革命児、孫正義の父親の教育方法も全て同じ共通点があります。

それは
「あなたは(おまえは)天才だよ」
と終始一貫性と絶大なる自信をもって両親が言い続けたことでした。

例えば、ヒンギス選手がある試合で負けたとき、母親はこう言ったそうです。
「おかしいわね。あなたは天才だから負けるはず無いのに……。
 どうしたんだろうね?」
そういうとヒンギス選手は、
「今回はあそこでこういう動きが出来なかったから負けた。
 天才の私としては、普通以上の努力ができるから、次回はそこを改善して試合に当たり前のように勝つわ」
と答え、【自発的に】練習に取り組んだそうです。

では、なぜ天才といい続けた親の影響を受けた子どもたちは皆成功していったのでしょうか?

まず、人間が最も価値を出し、自分の才能を思う存分発揮するために最も必要なことは、自分の「自己イメージの向上」です。
天才といわれ続ける子どもは、最も愛する親から「あなたは天才だ」と最も欲しい「自己イメージ」の言葉を貰える訳です。

他にも、「天才」といい続けると良い結果が生まれる理由があります。
それは、【ピグマリオン効果】と呼ばれるものです。

事例で説明すると、ここに平均点が50点の生徒が50名いたとします。
その生徒をAとBという二つのチームに分けます。
片方のAチームには、先生から
「あなたたちがこのクラスに選ばれたのは、天才になる可能性が高いからです。
 先生たちはみんな大きな期待を寄せています』
といい続けます。

逆にBチームには、先生から
『あなたたちは残念ながら劣等生だからこのクラスになりました。』
といい続けます。

半年後のテストの結果どうなったか?

もう、予測がつくと思います。
AクラスとBクラスでなんと平均点が30点も違ってきたのです。
これは全てのことに当てはまると同時に、プラスにしても、マイナスにしても起こるので、本当に意識して頂きたいと思います。

—————————東井義雄(教育者)の言葉—————————

どの子も子どもは星。
みんなそれぞれが、それぞれの光をいただいてまばたきしている。
僕の光を見てくださいとまばたきしてる。
私の光も見てくださいとまばたきしている。
光を見てやろう。まばたきに応えてやろう。

コペル 代表 大坪信之