コラム

2014/10/1527 子どもの生きる意欲を引き出す『ストローク』

ストロークとは、エリック・バーン氏によって提唱された交流分析心理学の中のコミュニケーション理論です。
ストロークは、撫でる、抱きしめる、ほめるなど、人との触れ合いや愛情によって得られる様々な刺激のことを指し、その人の存在や価値を認める・もしくは否定するための言動や働きかけのことをいいます。
ストロークは、わたしたちが心身共に健やかに生きて行く上で必要不可欠なもので、『心の栄養物』ともいえるものなのです。

ストロークは相手に幸福感と喜びを与え、自らの存在に意味を感じさせる「肯定的ストローク(プラスストローク)」と、不愉快で、ゆううつな気分にさせ、自信を失わせる「否定的ストローク(マイナスストローク)」という、大きく2つに分類されます。
相手の行為・行動に対して与えられるストロークを「条件付きストローク」といい、相手の人格や存在に対して与えられる「無条件のストローク」と分けて考えます。

「条件付きストローク」というのは、『部屋の片づけをできたからほめてやる』『言いつけを守ったから抱きしめてやる』などと、何らかの条件を満たしたら与えるものです。

条件付きの肯定的ストロークは、親が子どもをコントロールしようとする時などにも、よく使われるものです。
しかし、この条件付きストロークばかり与えられて育った子どもは、自分の存在価値に自信がもてなくなり、自分を好きになることができない子になりがちです。

また、条件付きストロークばかりを与えられて育つと、最後には反抗的になる可能性もあります。
これは親のものさし(価値尺度)に対する反発です。

「無条件ストローク」は、『あなたが大好きよ』『あなたがいるだけで、私は幸せよ』という言葉をかけたり、“いつもやさしく微笑みかける”“いつも挨拶の言葉をかける”“相手の話を、さえぎらずに聴く”など、無条件で愛情を示す行為であり、相手の人格と存在そのものに与えられるものです。
この無条件の肯定的ストロークこそ、子どもの自己重要感を育て、子どもの成長を促し、子どもの生きる意欲を引き出すのです。

親が子どもに対して行うストロークは、子どもの成長に大きく影響を与えます。
プラスのストロークを多く受けて可愛がられた子どもは、能力的に高く、性格的にも良い子になり、逆にマイナスのストロークを多く受けた子どもは、能力・性格面で劣ってしまうといいます。

子どもたちは肯定的なストロークを得るために生きているといっても過言では ないでしょう。
子どもは、親から充分な肯定的ストロークがもらえないと、あえて叱られるような問題を起こして、否定的ストロークでもよいから、もらおうとします。
否定的なストロークはなるべく控え、肯定的なストロークを与えるようにしましょう。

そして、プラスのストロークを欲するのは、大人になっても同じです。
あなたの周りの人々にも、無条件のプラスストロークをたくさんあげましょう。

コペル 代表 大坪信之

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