コラム 大坪信之のワンポイント徳育アドバイス

2013/11/263 “潜在能力”の素晴らしい可能性(1)

【“潜在能力”の素晴らしい可能性】

全ての人は天才的能力を秘めているのに、平均的大人はその5%くらいしか能力を使っていないと言われています。
とてももったいない話ですね!
そしてこの使われていない95%が“潜在能力”と呼ばれているのです。

この“潜在能力”を使うことができるか否かが、天才と呼ばれる人々とそうでない人との違いなのです。

【脳が持つ「無限の可能性」】

しかし、脳が持つ天才的能力といってもすぐには想像できないかもしれませんね。
まず、脳が持つ「無限の可能性」についてお話ししましょう!

ワイズマン研究所のデヴィッド・サミュエルズ博士の概算によれば、脳の基本的な活動の裏では、なんと1分間に10万から100万もの異なる化学反応が起こっているそうです!

脳の中には少なくとも1兆にのぼるニューロン(神経細胞)が存在していて、個々のニューロンは、それぞれが最大10万もの別のニューロンと相互に結合し、つながりあっています。

この結合数がいかに巨大なものであるかというと、モスクワ大学のピョートル・アノーキン博士は
「あまりに大きいため、もし数字で表すとしたら、普通の大きさの文字を1050万kmも並べたほどの桁数になるだろう。
このような膨大な可能性を持った脳全体を完全に使いこなせた人間など、いまだかつて存在したこともないだろう。
私たちは脳の力の限界を知ることは出来ない。まさに無限である」
と述べています。

つまり、人間の脳は我々が想像もできないような無限の可能性を秘めているというわけです!
このほかにも、脳の潜在的能力を示すような例は山ほどあるんですよ。

【「右脳」+「左脳」=「全脳」】

それでは、どのようにすれば脳の“潜在能力”を使うことができるのでしょうか。
脳の“潜在能力”を発揮するためには、右脳と左脳をつなぐケーブルを太くして「全脳」を使うことが必要だと言われています!
世界中の学校教育が学習方法についてほとんど時間を費やしていないのは、人類全体がこの脳の仕組みについて分かっていなかったためだと言えます。

そもそも、右脳と左脳の機能が違うことが明らかになったのは1980年代のことであり、その研究によりカリフォルニア工科大学のロジャー・スペリー教授がノーベル賞を受賞しました。
その後、カリフォルニア大学のエラン・ザイダル教授によって引き継がれ、いくつかの驚くべき結果が発表されました。

人間の左右の脳は脳梁と呼ばれる、複雑な神経線維の束でつながっていますが、生まれたときには、ほとんどつながっていません。
これを精神活動により意図的に発達させると、相乗効果が生じて周りの領域の活動もすべて発達していくことが分かってきました。
つまり、右脳と左脳全体を統合するような脳梁上の配線を太く育成する環境が大切だと言うことです。

そして、これが「全脳」を使うということなのです!
そしてこの「全脳」を開発するためには、幼児期の教育が最も有効だと考えられているのです!