コラム 大坪信之のワンポイント徳育アドバイス

2014/01/55 野口英世の母が教えた“努力”と“感謝”の尊さ(2)

母親シカが決して忘れなかった「感謝の心」!】

母親はどんなときも感謝の心を持って、幸せを感じられる人でした。
英世がやけどをした時も“左手のやけど”に注目して、恨みつらみを言うのではなく、
「それでも命は助かった。ありがたい」
と感謝していたのです!

【「お前なら、きっとできる」が英世を救った!】

英世がいじめにあって、学校に行かずに母親を助けて働きたいと言ったとき、母親は
「お前なら、きっと学者になれる」
と励ましました。
母親は幼い頃に寺子屋にも通えず、英世に教えられることは何一つありませんでしたが、
「お前なら、きっとできる」
という母の言葉が英世にとって「救いの光」となったのでした。

【「英世の学問を支えるために!」】

その後、一心に勉強した英世は「学問」の道においてめきめき頭角をあらわし始めました。
英世が
「学問で身を立てる」 と決めて、その道を歩み出したら、母親はそれを全面的に応援しました!
母は本業である畑仕事の他にもさまざまな仕事に手を出しながらどうにか英世を支えようと頑張りました。
夜は夏から秋まで毎晩、胸まで水につかり、小エビを捕って朝早く10km程先の農家に売り歩きました。
冬は男でもやろうとしない命がけの「雪の峠の荷物運び」や、助産婦の手伝いなど寝る間も惜しんで出来ることは何でもしていました。

こんな母の支えがあったから、母の背中を見ていたから、英世は寝る間も惜しんで努力し、多くの人の命を救うことができたのですね!

おわかりいただけたでしょうか?
野口英世の母シカの子育ての姿勢には、未来に伝えていきたい学ぶべき点がまだまだ沢山ありそうです。
次回も野口英世の母シカの教えた“努力”と“感謝”の尊さについてお話ししたいと思います。