コラム

2014/01/516 勉強中心の子は伸びない!?

ピューリッツァー賞受賞作家のロナルド・コチェラックは、子どもの頃の学習の大切さをその著書「ピューリッツァー賞作家の脳科学探検」の中で力説しています。
彼はこの本を書くきっかけを、「子どもが非行に走ってしまう原因は何か、疑問を持ったことである」と書いています。

そして、脳の研究に足を踏み入れたコチェラックが、暴力や犯罪の増加を抑えるために特に重視しなければならないと説いたのは、子どもに対する早期教育でした。

とはいえ、子どもの心を見ることを忘れ、いやがるのに無理やり勉強中心だけの子育てをしていると子どもの心は開けません。
良い子育てに変えたいと思ったら、思い切ってスパッと心の教育に切り替えましょう。

勉強ができるできないが問題ではありません。自分の能力をどのように使うかが問題なのです。
自分だけのために能力を使うのは、優れた人間ではありません。
優れた人間というのは、人のために役立つ仕事ができる人のことです。
人のために自分の能力を使おうとする人のことです。

人間は決して一人では生きられません。
人と人との協力関係の中で暮らしているものです。
いくら勉強が出来ても、心の通う友達、力を合わせる仲間が一人もいない子どもは、その力が自分だけに留まって、大きく外に広がっていくことはありません。
力を合わせる仲間が、一人でも二人でもいることが素晴らしいことです。
たった一人でもいいのです。まず一人の友達を見つけさせましょう。

皆と仲間になりなさいと言ってもそれは不可能を求めることです。
まず、一人の友達を大切にすることです。
そして、できればできるだけ多くの友達のために自分の力を役立てることを学ばせましょう。
小さなときから、他を愛する心を子どもの心に吹き込んであげてください。

競争ではなく、共同体感覚を小さな頃から養ってくださることが望ましいのです。
そのことが大きくなって人類のために役立つ仕事をしようという大きな願いにつながっていきます。

いくら優れた知能や能力を持っていても、それを自分のためだけに使うのでは評価されません。
知能や才能は人の役に立つことに使うのが良いことを教えましょう。
子育ての最終目的は、仲間とともに生きる感覚を養うことではないでしょうか。

自分をまったく犠牲にして協力しなくてはならない、というのではありません。
みんなで協力して周りをよくするという共同感覚を育てることが大切なのです。

―――ハイム・G・ギノット(アメリカ児童心理学者)の言葉―――

子どもは乾いていないセメントのようなもの。落ちてくるものはみんな痕跡を残す。

コペル 代表 大坪信之

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