コラム

2014/01/519 教育に競争はいらない

フィンランドやオランダ、デンマークなどは、学校教育で子どもたちにテストをして順位などはつけない制度を取り入れています。
能力別の学級編成なども行いません。
能力別にクラスを分けることは、差別をつくり、何の効果もないと考えているのです。

フィンランドは学校教育の中で、子どもたちに競争させることをやめたら、世界一の学力国になってしまいました。
フィンランドは人口520万の小国です。
かつては、優れた人的資源もなく、会話も人とコミュニケイトするのがとても苦手な国民でした。
それが今はコミュニケーション力を重視する、世界学力テストで第1位の国なのです。

かつては農業国でしたが、今は工業国に変わり、しかも世界のIT産業の先端に位置し、国際競争力ランキングでもナンバー1の国になっているのです。
ちなみに2位アメリカ、3位がスウェーデンです。
日本は2003年度11位、2004年度9位となっています。

フィンランドは高い生活水準を保ち、活力ある経済活動を行っています。
その源になっているのが、競争力を廃止したフィンランドの学校教育なのです。
フィンランドでは、子どもが自ら学ぶことを教育の基本に据えており、競争などで学習を強制したりすることを廃止し、グループ学習、生徒同士の教え合いを大切にし、子どもたちがマイペースで学べるように工夫しているのです。
フィンランドでは、学校でいじめや不登校などの問題もないそうです。

今、教育で大切なのは、自分で学習する子どもを育てること、自立学習者を育てることです。
日本の文部科学省も、そのことを日本の教育の根幹と考えています。
けれども、今の日本の学校制度ではこの目標を達成することは至難の業です。
とても不可能なことでしょう。
日本の教育では、子どもに合った教育が提供されていないのです。
フィンランドやオランダやデンマークなどでは、競争がなく、入試がなく自由に学校が選べ、学校が子どもに合わなければ、ホームスタディの制度もあります。
学校に行かないことが自由になっていて、束縛がないので、子どもたちは追いつめられることがなく、かえってそのため、学校に行かない子どもなど存在しないのです。

日本の学校教育の問題は何でしょう。
国民の多くが学力中心の教育観に縛られていることも大きな問題です。
教育に競争はいらないのです。
世界を見ると、競争を廃止して、優れた学校教育の成果を上げている国々がたくさんあります。
時代が大きく変わってきているのです。
世界の教育は、1995年を境に、知識を詰め込む教育を廃止して、自ら学ぶ子どもたちを育てる教育を目指すという方向に大きく変わってきているのです。

子どもたちに『学び方の学び方』を教えましょう。

コペル 代表 大坪信之

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