コラム

2014/01/522 モーツアルトの天才の秘密

誰もが認めるとおりモーツアルトは天才です。
短い生涯で800曲以上も作曲しました。
5歳から作曲しています。
モーツアルトのスコアには書き直しがありません。
イタリアの教会で歌われていた8パートからなる楽曲を1回聞いただけで楽譜を書いたこともあるそうです。

どう考えても天才です。
これは遺伝でしょうか?
父親のレオポルトも宮廷音楽家でしたが、名演奏家でもなく名作曲家でもありませんでした。
ただ音楽の先生としては有能で、教則本を書いています。
現在のモーツアルト研究では、この父親の「教育」がモーツアルトを天才にしたと考えられています。

モーツアルトが5歳で作曲し始めた頃から、レオポルトは自らの音楽活動を辞めモーツアルトの先生兼マネージャーになって、ヨーロッパ中旅をしながら各国の宮廷、サロンでモーツアルトの演奏会を開きます。
先生兼マネージャーと言いましたが、レオポルトは手取り足取り教えたわけではなく、むしろ自発的に演奏したり作曲したりするモーツアルトのよき理解者であり、賛美者であったようです。

ここがポイントであると思います。
嬉しいとき、楽しいときに「ドーパミン」という物質(一種の脳内麻薬)が脳に分泌されるということが、わかっていましたが、最近になって
「ドーパミンが分泌されたとき、その直前に行なっていた能力が強化される」
ということがわかってきたそうです。

モーツアルトが初めて作曲をしたときから、レオポルトは、わが子をすばらしいとほめます。
サロンに出て演奏すると、女王までもがほめ称えます。
見事な演奏をしてその達成感で幼いモーツアルトの脳にはドーパミンが分泌されていたことでしょう。
さらに多くの大人に賞賛されてドーパミンが溢れていたことでしょう。
したがって、そのたびにモーツアルトの音楽の能力が強化されていたことになります。

教育には飴と鞭が効果的といわれますが、幼児教育では飴がとても大切です。
鞭はいらないのではないかと思います。

―――米長 邦雄(日本将棋連盟会長)の言葉―――

大人が何をしてやればいいかと言えば、励ますだけでいい。
私の師匠は何も教えてくれなかったが、その代わりに励ましてくれた。
「お前は必ず一人前になる」「将来お前は大物になる」そう言い続けてくれた。

コペル 代表 大坪信之

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