幼児教育お役立ち情報

2020/11/10

集中力の高い子どもに育てるための「フロー状態」とは?

集中力の高い子どもに育てるための子育て法

遊びへの集中、学びへの集中。

高い集中力で取り組むことができれば、いろいろなことで高い成果が生まれるようになります。

集中力は、やりたいことや実現したい夢をかなえるためにも、とても重要な能力です。

今回は、子どもの集中力を高める子育て法についてお話しします。

フロー状態とは

「フロー状態」という言葉を、聞いたことがありますか?

これは、集中力が極度に高まっている状態のことです。

スポーツ選手は、フロー状態のことを「ゾーンに入る」と言ったりもしますよね。

乳幼児期の子どもは、大人よりもフロー状態に入りやすいといわれています。

頭でっかちにならずに、リラックスすることが得意なので、目の前のことに集中しやすいのです。

あなたも、幼いころに時間を忘れて、何時間でも遊んでいられた経験があるのではないでしょうか。

子どものころにフロー状態をたくさん経験していると、集中力のオン・オフの切り替えが上手になります

あまり意識していなくても、自然と集中力のスイッチを入れられるようになるのです。

小さいころに集中力のトレーニングをはじめておくと、大人になっても役に立つでしょう。

フロー状態に入るために必要な要素

フロー状態に入るためには、次の要素が重要だといわれています。

・取り組みが難しすぎず、簡単すぎないこと
・自分自身で活動を制御していること
・取り組みが苦にならないこと
・目的があること

集中力を高めるためには、まず子どものレベルに合った取り組みをさせることが大切です。

難易度が適切かを確かめるためには、子どもの目の輝きをチェックしましょう。

難しすぎても簡単すぎても、子どもは退屈そうな表情をします。

子どもがワクワクと目を輝かせて取り組んでいるなら、その取り組みはレベルにぴったりだということです。

次に、「やらされている」という感覚がないことが大切です。

また、「いやだな、やりたくないな」という気持ちでは、集中力を高めることはできません。

子どもが「やりたい!」と興味を持つことや、チャレンジしたがることに取り組ませてあげましょう。

最後に、目的(ゴール)があることも大切です。

大人でも、ゴールが見えないのに集中し続けることは難しいですよね。

「今日はここまで」とラインを引いたり、「〇分でいくつできるかな?」と目標を決めるたりすることで、取り組みにより集中しやすくなるでしょう。

フロー状態の経験が集中スイッチの切り替えを上手にする

こうして幼いころにフロー状態を何度も経験することで、子どもの集中力は高まり、集中スイッチの切り替えも上手になっていきます。

スマホやテレビをじっと見ている状態は、一見集中しているように見えますが、受動的な取り組みでフロー状態になることはありません

子どもが「やりたいこと」や「ゴールがあること」に、リラックスして能動的に取り組むことが大切なのです。