-
2021/09/10 脳の働きを高める食事・睡眠・運動とは
-
食事・睡眠・運動が重要
脳の働きを高める要素は、私たちの生活の中に多く眠っています。
日常の中で無意識にとっている行動が、脳の働きに大きな影響を与えているのです。
今回は食事・睡眠・運動の重要なポイントをお伝えしていきたいと思います。
脳の働きを高める栄養素とは
まず食事において専門家の間で重視されているのは脂肪です。
具体的には、オメガ3脂肪酸を豊富に含む亜麻仁油や小魚などがおすすめです。
逆に注意したいのは、マーガリンやショートニングなどに含まれるトランス脂肪酸という油で、脳の活動に必要な酵素の活動を損ねると考えられています。
次に積極的にとりたいのはタンパク質です。タコやいかに多く含まれるアミノ酸の一種、タウリンは集中力を高める効果があるとされています。
また豆類やとうもろこし、アボカドなどから植物性のタンパク質も意識して摂取しましょう。植物性の商品は神経細胞の生成に必要なビタミンやミネラルが多く、脳の働きの改善につながります。
最後に神経伝達物質を送り出すエネルギー源となる炭水化物です。炭水化物が消化されてブドウ糖に変化するまでの速さを示すグリミック指数に注目し、この数値が低い玄米や全粒子のパン・パスタなどの食品を取るのがおススメです。
玄米を取り入れるのが難しければ、胚芽米や雑穀米なども良いでしょう。
脳の働きを高める運動
運動するとき、筋肉はFNDC5というタンパク質を放出します。
ハーバード大学のジョン・J・レイティ博士は、BDNFを「脳にとって奇跡の肥料」と呼んでいます。
では、どのような運動が脳を育てるという目的に適しているのでしょうか。
博士は、一定時間にわたり心拍数を上げるタイプの運動を勧めています。例えば、速足でのウォーキングやランニングなどがあります。
ただし、子どもたちの場合は、本人が好きで楽しいと感じることをやらせてあげましょう。
かけっこ、ボール遊び、ダンスや体操など、なんでも構いません。無理のない範囲で、体を動かすことを楽しませてあげましょう。
脳の働きを高める睡眠
一日使った脳を休ませ、回復し、老廃物を浄化する方法は、睡眠の他にありません。
十分な睡眠時間を確保することはもちろん大切です。
個人差はあるものの大人は7~8時間の睡眠で良いですが、子どもはもっと多くの睡眠時間を必要としています。
文部科学省によれば、1~2歳はおよそ12時間以上、3~5歳はおよそ10時間以上の睡眠が必要なのです。
様々なものごとを経験して大いに成長するこの時期には、たっぷりの休養が必要なのです。
また、睡眠の環境も重要です。寝る一時間前からは、照明を優しい光に変えたり、本を読み聞かせしたりするなどして、ゆっくりと過ごしましょう。
十分に休養を得て回復した脳は、日中に活発な働きを見せてくれるようになるでしょう。