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2017/02/3

子どもを天才に育てる「ピグマリオン効果」「教師期待効果」とは

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子どもを天才に育てる「ピグマリオン効果」「教師期待効果」とは

「ピグマリオン効果」「教師期待効果」という言葉を聞いたことがありますか?

どちらも幼児教育において、重要なキーワードとなるため、ご説明させていただきます。

マルチナ・ヒンギスさんの母親の教育

子どもを天才だと信じてあげることで、才能を開花させた母親の例として、女子テニスで世界一に輝いた、ヒンギスさんの母親のお話をしましょう。

ヒンギスさんの母親は、わが子に対して「あなたは天才だ」と口癖のように繰り返していたそうです。

そして、ヒンギスさんが試合に負けて帰ってきたときには、彼女はこんな言葉をかけたそうです。

「おかしいわね。あなたは天才だから、負けるはずはないのに。」

この言葉を聞くと、ヒンギスさんは勇気づけられ、自分の才能を信じることができたそうです。

こうして自分を信じることができたヒンギスさんは、つらい練習の日々にも打ち勝つことができ、ついには世界一の栄光を手にしたのです。

スターバックスの元CEOのセルフイメージ

スターバックスコーヒーを世界的なコーヒーチェーンに育てた、ハワード・シュルツさんもまた、非常に優れたセルフイメージを備えていたそうです。

シュルツさんは貧しい家庭に生まれました。共同経営者と力を合わせ、やっとの思いで小さな喫茶店を始めたのが、スターバックスコーヒーの始まりです。

彼はそんな恵まれない境遇にも関わらず、大きな夢を抱いていました。

今では誰もが知っている、あのスターバックスのマークが描かれた、プラスチック製のカップが完成した時、彼はこんなことを口にしたそうです。

「僕には、世界中の人々がこのカップを手にして街を歩いている姿が、ありありと目に浮かぶ」

共同経営者は、シュルツさんの発言を、夢のような話だと笑いました。

しかし、シュルツさんがこの時、アメリカに50の店舗を出すのが夢だと語ったならば、未来はどうなったでしょうか。

きっと、アメリカに50の店舗を出すことはできたとしても、世界中の人々に愛される、現在のスターバックスになることはできなかったに違いありません。

彼の抱いた大きな夢が、現在のスターバックスの姿を現実にしたのです。

ピグマリオン効果

このようなことは、教育の世界ではピグマリオン効果と呼ばれます。

たとえば、学校でこんな発表をしたとします。

「青い瞳を持つ子どもは、算数が得意だという研究結果が出されました」

すると、おもしろいことに青い瞳を持つ子どもたちの算数の成績は、ぐんぐん上がっていくのです。そこで、次にこんな発表をしてみます。

「先日の発表は、間違いでした。青い瞳を持つ子どもは、算数が苦手だという研究結果が出されました」

この発表がされた途端に、青い瞳を持つ子どもたちの算数の成績は、一気に下がってしまったのです。

これが、ピグマリオン効果です。

教育期待効果

また、教師期待効果というものもあります。

例えば、校長先生が教師を呼んで「あなたのクラスのこの3人は、非常に知能テストの結果が良かったので、伸びる資質を持っている子です」という話をします。

本当は、ランダムに選び出された子ども達でしたが、実際に1年が終わると、この子達の成績は伸びるのです。

教師が伸びると期待しただけで「この子は天才だ」と接するようになるので、本当に伸びてしまうというわけなのです。

子どもに「自分は天才だ」と思わせてあげるだけで本当に天才になってしまうのです。

子どもに「あなたは天才だ」と常に伝えてあげましょう!