コラム 大坪信之のワンポイント徳育アドバイス

2017/04/2057 ポジティブな気持ち、ネガティブな気持ちが記憶力を左右する(1)

人は日々いろんなことを考えておりますが、何かを思った瞬間にそれに沿ったホルモンが放出されています。

ホルモンというのは、とても強大な力を持っていますので、どのような思いで日々過ごしていくのかということはとても重要なことです。

たとえば、誰かに対して怒りや妬み、恐れ、不安といったネガティブな感情を持つと、「ストレス物質」であるコルチゾールという物質が分泌され、記憶の重要回路である「海馬」が委縮して記憶しづらくなってしまうそうです。

つまり、ネガティブな思いは、自分自身に悪影響を及ぼしてしまうというわけなのです。

逆に、ポジティブな思いは、「ベーターエンドルフィン」や「ドーパミン」「オキシトシン」など、「脳内快感物質」と呼ばれる物質が分泌されます。

それらにより、多幸感や快感をもたらし、身体の免疫力を高めると同時に、脳を活性化させ記憶力が高まり集中力も増していきます

同じポジティブに見える思いでも、「ライバルに勝ちたい」というような攻撃的な思いには、「怒りのホルモン」である、アドレナリンなどがでてしまいますが、「ライバルと共に成長していきたい」という、相手の幸せをも思える時は、自らの幸福にも成果にもつながっていく考え方です。

未来に対する夢や志をしっかり持ち、人間が未来をいきいきと思い描く時、ポジティブな気持ちが生まれ、海馬の活動が活発になり、記憶力も高まるということです。

次回からも続きをお話ししていきたいと思います。

コペル 代表 大坪信之