コラム 大坪信之のワンポイント徳育アドバイス

2017/03/1556 ストレスに負けない強い心を育てる

ストレスに負けない強い心を持っていることは、人生で成功をつかむために、とても大切なことです。

多少のストレスでくじけてしまっては、人生は、とても生きづらいものになります。

実は、大人になってからのストレスホルモン系の感度は、幼い時の経験と、関係があることがわかってきたのです。

幼い頃に、ストレスにさらされた経験は、大人になってからのストレスホルモン系の感度を高め、ストレスを感じやすい心を育てます。

逆に、幼い頃に、母親から愛情に満ちたケアを受けた子どもは、ストレスに強い大人へと成長するのです。

幼い頃の経験と、ストレス感度の関係に関して、以下のような研究結果が発表されています。

妊娠したラットは、ストレスによって、グルココルチコイドというホルモンの放出が増加します。

このホルモンにさらされ、出生前にストレスを受けたラットは、不安行動を示したり、学習能力が低いなどの、さまざまな問題を抱えるようになります。

しかし、生後一週間の間に、母親から愛情のこもった、たくさんのケアを受けたラットは、成長した後に、ストレスに対してより強くなるのです。

母親の毛づくろいは、ストレスホルモンの受容体を活性化するため、ストレスホルモンの感度を低下させ、不安を感じない心を育てる効果があります。

人間も同様に、幼い頃に、ストレスを感じると、ストレスに弱くなる傾向があります。

幼い頃の子育てに問題があった子どもは、精神や肉体における、さまざまな疾患のリスクが高まるとされており、成人してからも、ストレスを感じやすくなるのです。

ストレスに負けない強い心を育てるためには、幼い頃に、愛情のこもったケアを、たくさん与えてあげましょう。

コペル 代表 大坪信之