コラム 大坪信之のワンポイント徳育アドバイス

2019/01/2065 子どもの不安を減らし、今この瞬間の成果を高める右脳の役割とは

みなさんは、この世の中に時間という概念が無いと困ってしまいますよね。ところが、この時間という概念は左脳が司っている機能なのだそうです。従って、左脳が発達していない動物たちは時間の観念がないということです。

ニワトリが朝鳴くのも、時間の概念を理解しているのではなく、単に明るくなってくるからだそうです。
ということは、動物たちは「いま、この瞬間」に生きているということなのですね。

「いま、この瞬間」に生きるということは、禅などの世界で目標とされている境地ですから、動物たちは皆、悟りを開いているということになるのかもしれません。

人間のように左脳的に生きるほど、時間の観念にしばられるということになります。
過去を後悔したり、未来を心配すればするほど「いま、この瞬間」の時間がなくなってしまいます。

過去は変えることができないわけですから、右脳的に生きることでより「いまこの瞬間」を重視して生きるようになることができます。

また、未来のことを心配する場合も人は、最悪のケースを考えてしまうそうです。心配したことは、実際にはほとんど起こらないというのです。
「かならずこうなるに違いない」と心配したことで実際に起こる確率は6%なのだそうです。

むしろ、心配することによって悪い方向に行動してしまったり、行うべきことを見送ってしまったりすることになります。なぜなら、心配するということは「悪い想像」をするということです。まだ起きてもいない先のことを、悪い姿として想像するのが心配の正体です。つまり心配は現実ではありません。

しかし心配すればするほど、悪い想像がどんどん膨らんでいって、その現実でないものが、その人の行動に影響を与え始めてしまうのです。

そして、心配している最悪の想像の方向に行動してしまいますので、あなたのわるい想像は、それが心の中に伝わって、本当に心配していたことが起こるようにしてしまうということになるのです。

もし、過去を後悔したり、あるいは未来のことを心配していると、過去や未来が、あなたから一番大切な「いま、この瞬間」を奪うということを知るべきです。

二度とないこの人生において、あなたが自由にストーリーも決めることができる人生ドラマの中で、あなたが影響を与え、生きることができるのは、「いま、この瞬間」だけなのです。

過去の失敗に学ぶことは大切ですが、過去は変えることはできません。

右脳の能力を開発することによって、過ぎ去った過去やまだ来ない未来に影響されず、「いま、この瞬間」を大切に過ごしましょう!