コラム 大坪信之のワンポイント徳育アドバイス

2022/06/20脳が最高の状態になるためには

1952年、米国イリノイ大学のシューマン博士(W・O・Schumann)によって、地球の地表と電離層との間で電磁波が共振していることが発見され、それがシューマン共振(共鳴)と命名されました。

そしてミュンヘン大学のコーニング博士により、シューマン共振の周波数と人間の脳波との間に関係があることが発見され、「シューマン共振」と「人間の脳波」は驚くほどの対応を見せています。

これらは大変に強い相関関係にあることが明らかで、生物の脳が古代以来シューマン共振から強い影響を受けてきたと言えます。

脳波とシューマン共振波に類似性があると同時に、血液と海水の成分が似ているように、生命誕生の時点から我々は地球全体の影響を受けているという事なのですね!

海水の成分と血液の成分の割合が一致しているときが一番健康であるように、脳も地球の脳波と一致しているときが一番働く状態であるという事なのです。

脳波のバランスを整えるということは、脳を最適化するこということです。

脳は、脳の一部だけが単独で働いているのでなく、常に各部位が連動して働いているのです。脳波がアンバランスな状態ですと、右脳と左脳の実行機能の統合がうまくいかないのです。

最近、企業研修で流行っている瞑想や座禅は、脳内でアルファー波を優位にしてくれますので、脳本来の状態に近づくことができるという事なのです。

大切なのは、ウトウトとしてまどろみ状態のシータが優位になりやがて完全に熟睡してデルタ波優位にならないようにすることです。

座禅などは、半眼(薄目を開けた状態)でウトウトと眠くなり姿勢が崩れると警告として警策(修行者の肩や背中を打つ棒)で肩などを打たれます。

シータ波とアルファ波の間の状態は、覚醒シータ波と呼ばれます。この状態が脳における最高の状態です

覚醒シータ波になっているかどうかは自分でもわかります。

座禅の世界で「ありのくすぐり」といわれる状態がそれです。額の真ん中にありが這っているようにムズムズする感覚です。

ドイツのシュルツ博士は、その状態を「額の涼感」と呼んで自律訓練法の最終段階と位置付けています。

コペルのレッスンにより成果が出る理由の半分は、この覚醒シータ波の状態を通常の状態に持っていくことができる点にあります。

コペルの小学生コースの子どもたちは、額の真ん中がムズムズする感覚を身につけることができるようになります。

子どもたちの脳が最高に働く状態を創ってあげましょう