コラム 大坪信之のワンポイント徳育アドバイス

2022/05/20隠れている才能を見つけるポイントとは

皆さんも自分の子どもには自分に備わった才能を見つけて開花させてほしいと思いますよね。

実は世の中の成功者たちの「成功要因」を分析した結果、「才能を見つけ・育て・爆発させる」というプロセスには共通点が多いということがわかってきました。

ひと言でまとめると、彼らの共通点は、自分が「やりたい、上手くやれそう」という価値観に従ったということです。

自分の価値観にもっと敏感になれば、自分のなかに眠る能力にも早く気づくことができるといいます。

 

まず、自分の才能を発見するためのポイントは「人より速く上手にできる得意なもの」に注目することです。

例えば
・ 数字に強く計算が速い。
・ 考えをまとめるのが速い。
・ 話すスピードが速い。
・ 人を説得するのが速い。
・ 本を読むのが速い。
・ 計画し実行するのが速い。
・ 人の気持ちを察するのが速い
などです。

物事の本質をつかむのが速いからこそ、速くできる。つまり、「どこにポイントを置き、どこを省略するか」といったコツを理解しているということなのです。

もう一つの発見は「落ちこぼれだった人」ほど大人になって才能を発揮できるということです。

どんなに落ちこぼれで成績の悪い子どもだったとしても、その日常生活を観察していると、必ずなんらかの物事に関心を寄せているものです。

そして、それをさらに深掘りして追及していくことによって、結果的には自分の本当の才能と出会うことができ、努力を通じてさらに大きくさせていくことも可能なのです。

例えば、実業の世界で大成功を遂げた人にも、子どもの頃、落ちこぼれだった人は大勢います。

ヴァージン・グループ創業者のリチャード・ブランソン氏は、幼児期からディスレクシアという文字が満足に読み書きできない障害に悩まされ、学校ではずっと落ちこぼれです。

映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏も、読み書きが困難なディスレクシアで、学生時代はずっと落ちこぼれでした。

それから、「これぐらいは自分にもできる」「自分でもなんとかできそうだ」と思えることは非常に重要です。その道のプロになった人は、その道に進む以前に、心のなかでそのような感情を抱いた経験があるというのです。

自分には上手くやれそうという思いを抱ける分野があったなら、やってみることです。

自己効力感に根拠はいらないからです。やれると思えるかどうかだけです。

自分ができないことは「上手くやれそう」と思えないのですから、やり続けていくうちに意外な才能が隠れている可能性が大なのです。