幼児教育お役立ち情報

2017/03/31

性格をも変える「褒め方」とは

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「性格が変わるほめ方」とは

子どものやる気について、長年研究しているスタンフォードのキャロル・S・ドゥエック教授が、子どもを対象に研究を進める中で、気付いた事がありました。

それは、学ぶことが大好きで、何にでも挑戦しようとする子どもがいる反面、失敗する事をおそれ、新しい事に挑戦するのを、避ける子どもがいるという事です。

そして、彼女が行った研究で、わかった衝撃的な事実は、親が子どもにどのようにほめるかで、子ども達の性格(努力型か、失敗回避型か)が変わってくるというのです。

褒めるべきポイントは成果か?努力か?

彼女は、思春期初期の子どもたち数百人を対象に、実験を行いました。まず、生徒全員に、知能検査のかなり難しい問題を10問やらせた結果、ほとんどの生徒がまずまずの成績でした。終わった後で、ほめ言葉をかけました。

ほめるにあたっては、生徒を二つのグループに分け、一方のグループでは、その子の能力をほめました。「まあ、8問正解よ。良くできたわ。頭がいいのね。」

もう一方のグループでは、その子の努力をほめました。「まあ、8問正解よ。良くできたわ。頑張ったのね。」というほめ方でした。

グループ分けをした時点では、両グループの成績は、まったく等しかったにもかかわらず、子ども達に、新しい問題を見せて、新しい問題に挑戦するか、同じ問題をもう一度解くのか、どちらかを選ばせるという実験を行いました。すると二つのグループの間で、明確に差が現れたといいます。

まず、頭の良さをほめたグループは、新しい問題を避け、同じ問題を解こうとする傾向が強くなりました。ボロを出して、自分の能力を疑われるかもしれないことは、一切やりたがらなくなったというわけです。

一方、努力をほめられた生徒達は、その9割が、新しい問題にチャレンジする方を選び、学べるチャンスを逃しませんでした

つまり、子どもが努力した事をほめると、子どもは努力する事に喜びを感じるようになるのです。

努力を褒められるとより頑張るようになる

さらに、生徒全員に、なかなか解けない難題を出しました。

頭の良さをほめられたグループは、難問を解くことにフラストレーションを感じ、自分はちっとも頭が良くない、こんな問題を解いても楽しくない、と思うようになりました。そして、自分は頭が悪いのだと考えるようになったそうです。

努力をほめられたグループは、難問をだされてもいやになったりせず、むしろ、難しい問題の方が面白いと答える子どもが多く、なかなか解けない問題があったとしても、イライラしたりせず、「もっと頑張らなくっちゃ」と考えるようになりました。

すなわち、努力をほめられた子どもは、積極的に難しい事に挑戦できるようになるということです。

その後のテストで難問が出された後、頭の良さをほめたグループは、成績ががくんと落ち、再びやさしい問題がだされても回復しませんでした。自分の能力に自信がなくなり、スタート時よりも更に成績が落ちてしまったのです。

一方、努力をほめたグループのできはどんどん良くなっていきました。難問に挑戦した事で、スキルに磨きがかかり、その後、ふたたびやさしい問題がだされたときには、すらすら解けるようになったのです。

ドゥエック教授の研究によると、能力をほめると生徒の知能が下がり、努力をほめると生徒の知能が上がった事になります。

すなわち、ほめるときは、子どもの能力をではなく、努力して成し遂げた事をほめるべきだということですね!

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