コラム 大坪信之のワンポイント徳育アドバイス

2019/03/2067 赤ちゃんは生まれながらの勉強家

神経科学者のサンドラ・アーモット氏とサム・ワン氏は、最新脳科学の立場から、赤ちゃんは生まれながらの勉強家であると主張しています。

人間の脳が最も大きく変化するのは、生まれてから一歳になるまでの最初の一年間だそうです。

赤ちゃんは、この一年で話し方から動き方まで、大人と同じ基礎能力を身につけるといいます。
人間は進化の過程の中で、子どもは学び上手に、大人は教え上手になったと言われています。

赤ちゃんが興味をしめすことや、やりたがることは、一見遊びのように見えるかもしれませんが、実は大切な学習なのです。

赤ちゃんは何にでも興味津々で、すぐに自分で試したがりますよね。
これは、赤ちゃんが生まれつき学ぶことが大好きであるという証拠なのです。
赤ちゃんにとっては、生活の中で出会うすべてのものが目に新しく、一瞬一瞬いろんなことを学んでいるのです。

赤ちゃんの脳は3歳になるまでに、なんと大人の脳の70%の大きさにまで成長するそうです!

この時期、赤ちゃんは体の動かし方を学んでいるため、知覚情報を統合して、実際に動けるように誘導する小脳が、特に盛んに成長するのだそうです。

赤ちゃんが生まれてから一歳の誕生日を迎えるまでに、赤ちゃんの脳は非常に大きな成長期を通り過ぎるのですね。

このように脳が成熟するにつれて、さまざまな動作が可能になっていきます。
頭や顔が動かせるようになり、手足が動かせるようになり、立って歩き始めるのです。

こうして行動範囲が広がった赤ちゃんは、さらに多くのことをきらきら輝く瞳で学んでいくのです。

ちなみに、生後三か月までの行動は、将来の性格にはあまり関係ないと言われていますから、多少気難しくても心配はいらないそうですよ。

お分かりいただけましたか?
赤ちゃんは生まれた時から勉強することが大好きです。

特に生まれてからの一年間は、自らたくさんのことを吸収し学んでいきます。
赤ちゃんが新しい世界を発見し成長する姿を、たっぷりの愛情で見守ってあげてください。