幼児教育お役立ち情報

2017/03/17

幼児期の学習に重要な「神経教育」とは

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幼児期の高い学習能力を活かす教育とは

前回の記事「人間の赤ちゃんが未熟に産まれてくる理由とは」では、人間の持つ長い幼児期は、統計パターンを認識し、学習する能力が極めて高い。ということをお伝えさせていただきました。

では、この貴重な高い学習能力、とりわけ統計パターンに基づいて学習する能力を持つ幼年期に、行っておくべき幼児教育とはどのようなものなのでしょうか。

認知の筋肉をほぐす

最新の神経科学の技術と研究の進展によって、私たちが何か新しいことを学ぶときに、脳で何が起こるかが、最も基本的なレベルで、明らかになり始めています。

例えば、早い時期に「認知の筋肉」をほぐしておくと、乳幼児の初歩的な計算スキルの調整にも役立つことがわかりました。

フランス国立衛生医学研究所の神経科学者ドゥアンヌ博士によりますと、赤ちゃんは、生まれたときから数を認識する、ある程度の能力を備えており、効果的な刺激により、その能力を発達させることができるのだそうです。

神経教育という新しい科学分野

ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学の共同プログラムに参加しているガブリエリ神経科学教授の研究から、幼稚園児の脳波記録から、その子どもが小学校5年生になったときの読字能力を、標準的な心理学的測定法よりも正確に予測できる。ということが明らかになりました。

また、ラトガーズ大学乳幼児研究所においても、乳幼児が将来、読み・書きに苦労するかどうかを、早い段階で予測できるとの研究成果を発表しました。

すなわち幼児期の「脳波」を鍛えるということが、その子どもが成長した後の能力に、影響してくるということがわかったのです。

この脳波を鍛える「神経教育」という新しい科学分野は、認知心理学者と教育者をずっと悩ませてきた、いくつかの疑問に対する答えを探し当てました。

素早く聞き取って処理する能力の重要性

例えば、幼児期に、話し言葉の構成要素を素早く聞き取って、処理できるような能力を育てる環境がないと、書かれた文字や音節を頭の中で“声に出して読む”という、初歩的な読書の能力が遅れる可能性があり、それがもとで、スラスラ読めなくなるのかもしれないということがわかってきました。

脳科学の第一人者と言われ、その教育方法により、実の娘がメンサ(上位2%のIQを有する者に限定した国際的な団体)の最年少記録を更新した、アメリカのウィンウェンガー教育学博士が「フラッシュカードは早ければ早いほど効果的だ」と指摘していることも「神経教育」の観点からみると、当然ということができます。

脳科学のこのような新しい知見により、これからの小学校入学前の教育が重視されるようになることでしょう。

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