幼児教育お役立ち情報

2021/11/10

子どもと一緒に行う「マインドフルネス」のすすめ

マインドフルネスとは?

マインドフルネスの始まりは古来2500年も前に編み出された瞑想法であり、当時は宗教的な色彩も含まれたものでした。

現代のマインドフルネスはその宗教観をなくした「脳と心のエクササイズ」であり、近年は企業の研修や病院の治療などにも多く取り入れられています。

マインドフルネスの効果

私たちの生活では、情報が絶えず流れ続け、頭の中でも色々なことを考え続けることが多いと言われています。

十五分間、何も考えずにぼーっとするような時間は、生活の中にあるでしょうか?その間は、頭の中のおしゃべりや思考もストップしてください。

実はこのような何も考えない時間が、脳の働きを高め思考を前向きにし、ストレスが解消される、自律神経が整う、集中力が高まるなどあらゆるパフォーマンスを向上させるために、とても大切なことなのです。

▼マインドフルネスの基本
頭の中に絶えず沸き起こる雑念や思考は、「マインドトーク」と呼ばれます。

マインドトークは過去の記憶を遡ったり、マイナスの感情と反応したりして、ぐるぐると思考してしまいやすい特徴を持っています。

このような思考を繰り返していると、思考能力の低下やうつ状態を招いてしまうのです。

これを回避するのが、「今、ここ」に集中するマインドフルネスです。

マインドフルネスを10分も繰り返すと、海馬の萎縮が緩和することがMRIを使用した実験で明らかになっています。

マインドフルネスによって前頭葉が良く働くようになり、脳疲労状態から解放されて健全な脳の状態に近づいていくのです。

マインドフルネスの実践方法

マインドフルネスの基本的な実践方法をご紹介します。

細部にとらわれる必要はありません。重要なことは、姿勢を正して、あれこれと思考せず、ただ自分の呼吸に意識を向けるだけです。

1.両足を床に付けて、足を組んだりぶらぶらとしたりしないようにする。

2.背筋を伸ばし、椅子の場合は背もたれにかからないようにする。手は自由に、膝の上などに置く。

3.舌を上の歯の後ろあたりに置く。(鼻呼吸を行うため)

4.鼻で息を吸って、鼻で息を吐く。

5.目は、「半眼」(大仏様の目のように斜め45度くらい下方を見て、光を取り入れる)にする。

6.呼吸を吐く息に集中する。吐いた息を、吐ききることが重要。吐ききったら、自然と入ってくる息を吸う。

7.吐いて、吸って、の1セットで「1」と呼吸の数を数える。

8.呼吸を数えていく。この際、思考や雑念が浮かんでくるので、そっと横に置いて数に戻る。

9.10分間繰り返す。

この10分間を毎日続けると、すぐに効果が感じられるでしょう。

もしくは、思考がごちゃごちゃとしてしまったとき、疲れたとき、マイナス思考になったとき、などいつでも構いません。無理のない範囲で実践を続けることが大切です。

お子様と一緒に思考しない時間を持ちましょう!

考えるのをやめることは、情報過多の中に生きる現代人にとってとても大切なことです。

呼吸を数えるだけで子どもでもできるので、お子様と一緒にやってみるのも良いですね。

子どもには10分が長いようであれば、5分程度から始めるのと良いでしょう。

是非、全世界での多種多様な分野で取り入れられているマインドフルネスを、生活の中で試されてみてはいかがでしょうか。