幼児教育お役立ち情報

2017/10/10

もうすぐ小学生なのに甘えてくる息子、自立させるにはどうしたら良い?

着替えもご飯も全部やってと言ってくる息子、どうしたら良い?

子どもを「甘えさせる」ことと「甘やかす」ことの違いとは』では、しっかり甘えさせることの重要性と、やってはいけない甘やかしについて、解説させていただきました。

前回の『4歳の男の子、着替えもごはんも全部やってあげるのは甘やかしすぎ?』に続き、今回も、実際にあった質問にお答えしていきたいと思います。

【いただいた質問】

5歳の男の子ですが、いまだに甘えが強く、友達と遊んでいても、嫌なことがあると、すぐに「ママ~!」と、べたべた甘えてきます。
もうすぐ小学生ですから、もう少し自立してほしいのですが、どうしたらいいでしょう。

【コペルとしての考え】

もうすぐ小学生と思うと、心配されるお母様の不安もわかります。

しかし、自立と依存(甘え)の行ったり来たりのペースは、子どもによって違うのです。

子どもの心は、甘えと自立を繰り返して大きくなっていきます。
たくさん甘えて安心感を得ると、自由に自分でやりたいと思って、それが意欲となり、自立の世界へ向かいます。

ところが、自立の世界は、自由ではあるけど同時に不安な世界です。
その不安があまり大きくなると、子どもは甘えの世界に戻ってきます。
ですから、たくさん甘えた人が自立するのです。

小さいときにじゅうぶん甘えられない状況であった場合や、感受性が強く、周囲に対して、不安を抱きやすいお子さんの場合は甘えの期間が長くなってしまうことも考えられます。

甘えの必要な量は、子どもによって違うのです。
たくさん甘えさせているのに、どうしてうちの子は甘えてくるのだろう、と思ってしまうかもしれませんが、甘えに付き合って、しっかり受け止めていくと、成長につれて、必ず親から離れるようになってきます。

子どもが甘えを求めてくる限りは、それは、その子にとって必要なものだと考えて、受け止めていくことが大切なことなのです。