コラム 大坪信之のワンポイント徳育アドバイス

2021/05/2092 子どもの頃に身につけさせたい3つの食事習慣

日々の暮らしのなかで、子どもの基本的な生活習慣は形づくられていきます。

一度身についた生活習慣は、一生を通じて影響力を持つので、ぜひ、幼いうちによい生活習慣を身につけさせてあげたいものですね。

コペルでは、基本的生活習慣を月例別プログラムに組み込み、子どもの成長に合わせて進められるようにしています。

お母さんたちから寄せられる基本的生活習慣に関する問い合わせのなかでも、とくに多いのは食事についての疑問です。

そこで、今回は、子どもの成長と健康を支える食事について、大切な3つのポイントをお伝えしたいと思います。

1.朝ごはんをたべる

毎日の生活習慣を整えるために、まずは朝ごはんをきちんと食べられるとよいですね。

国立教育政策研究所の調査によると、朝ごはんを食べる子どもはそうでない子どもよりもペーパーテストの得点が高い傾向にあるそうです。

また、文部科学省体力・運動能力調査によると、体力テストでも朝食を食べる子どものほうが優れた成績を示しました。

もちろん、これらの調査は、朝食と成績の因果関係を証明するものではありません。

しかし、朝早くから学校や幼稚園に出かける子どもたちにとって、一日を元気に過ごすためのエネルギー源として、朝食は欠かせないものであるといえるでしょう。

2.楽しく食べる

食事の時間は、「がんばって食べる」というよりも、「ありがたく楽しくいただく」という気持ちで過ごしたいものです。

楽しく食べると、栄養の吸収もよくなるといわれています。

反対に、怒られながら食事を摂ると、ストレスのせいで栄養素を吸収する力が弱まってしまうそうです。

朝・昼・夜と一日に三回もある食事の時間がつらいものになってしまうと、親子関係が悪くなったり、育児が苦しくなったりしてしまうので気をつけたいですね。

3.まごわやさしい

「まごわやさしい」とは、毎日の食生活を健やかなものにするために、一日のなかで一回は、指定の品目を摂取しましょう、という考え方のことです。

毎日のお食事に不足している品目を少しプラスするだけでよいので、簡単に取り入れることができる点がうれしい食事法です。

:豆製品…大豆・小豆・味噌・豆腐など
:ごまなどの種実類…ごま、ナッツなど
:わかめなどの海藻類…わかめ、ひじき、海苔など
:野菜類…葉野菜、根菜など(できれば赤・緑・白の野菜)
:魚類…切り身の他、小魚や貝類など丸ごと食べられるものなど
:しいたけなどのきのこ類…しいたけ、えのきたけ、マッシュルームなど
:イモ類…ジャガイモ、サトイモ、かぼちゃなど

これらの品目を少しでも取り入れることで、簡単に栄養バランスのよい食事の習慣を整えることができます。

厳密になる必要はありませんが、毎日の食事のなかで「まごわやさしい」を意識してみてはいかがでしょうか?