コラム 大坪信之のワンポイント徳育アドバイス

2020/04/2080 失敗を恐れない子どもの育て方とは?

行動できない原因を解決すれば、前進が始まる!

どんなに大きな夢や志も、今すぐできる小さな行動の積み重ねで達成されます。

行動の第一歩が具体的になっているかどうかが大切なのですが、ある感情が大きな原因となって行動できない場合があります。

それは「失敗への恐れ」です。

失敗を恐れる気持ち自体はとても自然な感情ですから、これを取り除こうとするのは非常に大変です。

そこで、「失敗を恐れる気持ちを取り除く」ことに努力するよりも、「失敗を恐れる気持ちを持ちながらも行動する」ことを始めた方が簡単です。

人生で、失敗をせずに生きることは不可能です。

恐れや不安といっしょであっても、行動すれば前進が始まるのです。

逆の言い方をすれば、行動することによってしか、恐れや不安を無くすことはできないということなのです。

さて、ここで「失敗」の本質について、考えてみましょう。

失敗することを極力避けようと思えば、「目指さない人生」「望まない人生」を生きることになります。

逆に、自分を向上させようとするほど、行動する機会が増え、失敗経験も増えるのです。

そして、私たちは、失敗からいろいろな教訓を体験的に学びます。

そう考えると、「失敗」というものは、自分自身が行動している証であり、向上している証でもあるのです。

逆に、失敗のない人生は、成長しなくなったことの証になりますね。

しかし、子どもに失敗を恐れない心を教えようといっても難しいですよね。

一番、有効なのは、実際の伝記などで伝えることです。

例えば、「発明王エジソン」の伝記を読ませてあげましょう。

この伝記を読んだ後に

親 「失敗は、成功の素って知ってる?」
子 「ううん。」

親 「エジソンはすごくたくさん失敗をしたでしょう。でも、最後には電球を発明できたよね。」
親 「失敗をたくさんしたから、電球の発明に成功したんだよ。だから、【失敗は成功の素】 なんだ。」
親 「失敗は、悪いことではないんだよ。エジソンさんみたいに失敗をしてもあきらめないで努力すると最後には成功できるの。」
親 「でもね、もう失敗したくないってあきらめたら電球はできなかったんだ。」
親 「だからチャレンジして失敗することはいいこと。それよりも何もしないほうが悪いことなんだよ。」

と伝えてあげるのです。

「失敗は成功の素」は、一度伝えたくらいでは、子供は理解できません。

ですから、子供が失敗したときに「失敗は成功の素」と捉えて、繰り返し伝えてあげてくださいね!

そうすれば、失敗を恐れずに勇気を持ってチャレンジすることができるようになります。