2020/05/20 81 遺伝子のスイッチを入れて才能を開花させるには?
同じ人間なのに、能力や才能に個人差があるのはなぜでしょう?
その秘密がわかれば、能力を開発し才能を開花させる秘訣もわかりますよね。
「今、日本で最もノーベル賞に近い学者」と言われている村上和雄筑波大学名誉教授は、それらの謎を解く鍵は、“遺伝子”にあるとおっしゃいます。
私たち人間は、元をたどれば、たった一個の細胞(受精卵)から始まったわけですが、その1個の細胞が2個に、2個が4個に、4個が8個に・・・と分裂していく過程で、手になるべきところはちゃんと手になり、足になるところはちゃんと足になり、内臓になるところはちゃんと内臓になるんですね。
そして、十月十日(とつきとおか)で細胞数約3兆個の赤ちゃんになって、この世に誕生します。
大人になると、細胞の数は約60兆個にもなるそうです。
そして、クローン技術からもわかるように、この細胞はすべて同じ細胞です。
しかし実際は、爪の部分の細胞は爪にしかならないし、髪の毛の部分の細胞は髪の毛にしかならないのです。
これを村上和雄教授は、「スイッチのオンとオフ」という表現で説明されています。
つまり、爪の細胞は、「爪になる」というスイッチはオンになっているが、「心臓になる」というスイッチはオフになっているわけです。
だから、爪にはなるが、心臓にはならないのです。
つまり、各細胞の遺伝子にはすべてのスイッチがあって、それのどことどこがオンになっているかで、その細胞の役割が決まるというわけです。
また、私たち人間はみな99.9%以上同じ遺伝子を持っているそうです。そして、能力や才能の違いは、遺伝子のスイッチがオンになっているかどうかだけの違いだというのです。
つまり、私たちはみな、アインシュタインやエジソン、松下幸之助、イチローたちと同じ遺伝子を持っているということなのです。
天才の遺伝子は、最初から誰の遺伝子にも潜在しているということです。
あとは、どの遺伝子のスイッチをオンにしていくかが大切ということですね。
では、どのようにすれば、遺伝子のスイッチをオンにできるのでしょうか?
村上和雄教授は、次の3つの生き方を提案されています。
1.志を高く持って生きる。
2.感謝して生きる。
3.プラスに考える。
このことに心がけて、遺伝子のスイッチをオンにできれば、誰でも自分の中に眠っている無限の力を発揮できるというのです。
「進化論」を、提唱したことで有名なイギリスの博物学者チャールズ・ダーウィンも、生物や人が進化する過程を研究する間に、次のような考えに思いいたったといいます。
「人間にとって、最も重要なのは心の態度である」
子どもの中に必要な力があると信じましょう!