コラム 大坪信之のワンポイント徳育アドバイス

2018/04/2037 吉田松陰に学ぶ、子どもへの自信と信念の身につけさせ方とは

幕末動乱期に、後に明治維新の立役者となる、多数の優秀な門下生を輩出した一つの塾「松下村塾」をご存知でしょうか。

今回は、その「松下村塾」を立ち上げた吉田松陰から、自信や信念を持つこと、そしてそれを伝えることの重要性を学んでいきたいと思います。

松陰は、勉学に励むうちに、諸外国の事情を知るようになります。
世界の実情を学んだ松陰は、祖国である日本が、外国に劣らないようにするには、全国の人に日本という国が、いかに尊い国であるかを教えなくてはならないと決心し、27歳の時、郷里の松本村に「松下村塾」を開きました。

そして、弟子たちに、日本や世界の事情を教えて、日本人のあるべき姿や、いかに忠義を尽くすか、愛国の精神など、彼の信念を一所懸命に説きました。

松陰は、至誠を尽くして一所懸命に教えれば、どんな人でも動かされない者はいないと深く信じていました。
「松本村は片田舎ではあるが、此の塾からきっと御国の柱となるような人が出る。」そう言って弟子たちを励ましたと言います。

至誠を尽くした松陰の、自分を信じた徳高き言葉は、弟子たちの胸にも、熱い勇気と自信を育みました。

松陰が松下村塾を開いていたのは、わずか二年半という短い期間でした。
にもかかわらず、松下村塾に学んだ弟子たちは、一所懸命に勉学に励み、世を動かす立派な人物が、次々と輩出されています。

身はたとひ武蔵の野邊に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂
これは松陰の辞世の句です。

いかに彼が強い信念を持ち、その熱意が若者たちを突き動かしたかが感じられますね。
自分を信じて疑わなかった、彼の強い信念が、若者たちにも熱い勇気と自信を与え、人を動かしたのです。

子どもを育てるときも、親自身がまずは信念を持ち、子どもたちを励ます言葉かけ、育て方をしていくことで、子どもたちにも勇気と自信を育むことができるのではないでしょうか。

皆さんも自分を信じ、強い信念を持ちましょう!