娘がコペルで学んだこと
娘は現在、ひらがなの習得、数字の習得、季節や果物、動物のお名前、お歌を楽しむなど、総合的に子どもの知的好奇心を伸ばしながら、学ぶことを身に着けていく幼児教室に1歳から母子一緒に通っています。こちらの幼児教室の先生との出会いが娘の自己肯定力に繋がっていると感じお話させて頂きます。幼稚園や保育園に通っていない彼女の生活の中心は母親であるため、彼女にとって初めて親族以外の関係性を持つ大人はこの幼児教室の先生でした。
「お名前は?何歳ですか?」と初めて聞かれたときに、名前はもちろん、恐る恐る人差し指を持ち上げ1と示そうとするも、緊張から指を上げることもできませんでした。そんな彼女の指を優しく支え、自分で1と示せるように導いてくれたことが先生との出会いです。はじめて母親や親族以外の大人と関わり、彼女の中に「せんせい」という存在が生まれた瞬間でした。母親という立場上どうしても先回りして教えてしまいがちな問いも、先生は常に見守り、子どものペースに合わせ、失敗を経験させて次に繋げていきました。
難しい問いで指が進まないとき、先生がほんの少しだけヒントをくれる。「そうしたら少し分かるようになった」さらに「もしかしたら出来るかもしれない」と挑戦し、無事に問いを完成させたときは彼女の自信に繋がりました。間違えても大丈夫、失敗は怖くないと、果敢に発言をするのも成長の証です。また、お教室に通うことでお友達も増え、ひとりでやることも楽しいけれど、お友達と一緒だともっと楽しいよね、面白いねと感じるようになり、自分からお友達の声に合わせてお歌を歌ったり、そろばんを一緒に弾いたり、彼女の世界がとても広がりました。幼児教室といえば、保護者が満足するような「合格」を勝ち取るためのものでそのためのお教室というイメージがありましたが、彼女の通っているお教室は毎日の生活を大切にし、楽しく有意義な体験を積み重ね来るべき幼稚園に向けて自信が持てるように、そして子どもを信頼し見守ることなど、親子のコミュニケーションの在り方も教えられました。
子どもの成長は、常に前に進んでいるばかりではないと感じます。今、目の前にいる子どもの成長に合わせた距離感で親が見守ることによって、子どもは成功体験を積むことが出来るのだと感じます。
娘は明るく、ひた向きで、何事にも挑戦する元気いっぱいな2歳の女の子に成長しました。今では、自分で指をⅤサインにして、「2歳です」と笑顔で教えてくれます。子どもを信じること、子どもと向き合い、成長を認める、そして子どもの模範となるけじめのついた行動をする。生徒の一人としてではなく、木村花音という一人の人間として真摯に向き合って頂いた先生には感謝しきれません。