わたしの教室の感動ストーリー

コペル福岡西 講師さんより

一通のメール

『今日も長々とすみません。
そしていつもありがとうございます。。

車の中で娘から、もぉ辞めない!楽しかったから!て言ってくれました!

本当に本当に先生のおかげです!!
今日あの時戻ってなかったらまた違ったのかなと思うと、、本当に戻らせてくれてありがとうございます

あそこで先生が沢山褒めてくれたから楽しいって思えたんだと思います。。

私も受からなくてもそれまで頑張ったことに意味があると思ってるので続けることになって良かったと思いますし先生が居るからこそなので、感謝しかないです。。

これからも色々相談したりお手数おかけすると思いますが、、これからも宜しくお願いします。。

どうしても言いたくて、口だと軽い?感じになってしまうかなと思ってメールで失礼しました。。』

7月30日(金)14:29

保護者様から福岡西教室に届いたメールです。
レッスンを修了したのは12:00、保護者様が帰られたのは14時過ぎていました。

2歳からコペルに通室してくださっている方で、年長から受験コースへ変更され、小学校受験へ向け夏季特別レッスンを受講されている最中のことです。

レッスン前にお子様がなかなか教室に入ろうとしていなかったのをわかっていたので少しいつもと違う様子を感じていましたが、やはりレッスン終了後、
『コペル行きたくないと子どもが言っているのです。』
との相談でした。

実はこの前日にお電話があり、
『何度教えても子どもが分かってくれず怒ってしまった。どうしたらいいかわからない。』
とご相談を頂いていました。
お電話ではまずお母さまの気持ちを共感し、お母さまの教え方もとてもわかりやすく教えてくださっていたので「その教え方でいいですよ」と肯定していたのですが・・・。お子様が部屋から出てこなくなり困った状態になってしまっていたそうなんです。
お母さまの声もいつもの明るい声ではなく、悲しい今にも泣きだしそうな声でした。
『明日、一緒に見てみましょうね。』
とその日は30分ぐらいお話しして電話を切りました。

しかし、今の状況は私が話しかけても
『今はしない。もう行かない。』の一点張りで割って入る隙もありませんでした。
『先生は○○ちゃんと一緒にしたかったな。○○ちゃんはよく頑張ってるもんね。○○ちゃんのこと大好きだから、いつもレッスンできるのを楽しみにしているんだよ。』
と帰り際に言ってあげるのが精一杯でした。

お母様やお子様にとって心に響くようなことも言ってあげられず、無念な思い出でお見送りした後、5分後にお電話がかかってきました。

『子どもが荻原先生としたいと言っているのですが、戻ってきてもいいですか?』
私は二つ返事で
『ぜひ、お待ちしております!』
と電話を切りました。

2・3分後には少し晴れやかになっているお子様とまだ不安そうなお母さまが戻ってこられました。
『待ってたよ!どうぞどうぞ!』
とお二人を笑顔で迎え入れました。

いざ、問題のプリントをしてみると、お母様が前日教えてくださっているのですいすい解いていました。わたしが教えたのはほんの少しだけであっという間に終わったので、
『○○ちゃん、すごーい!全部解けたよ!こんな難しい問題も考えられるなんてすごいね!』
と思いっ切り全力で褒めました。
するとみるみるお子様から笑顔がこぼれるようになり・・・。本当のことを話してくれました。
『知っているお友達がいないから不安で緊張していたんだ・・・』と。

今年度は受験コース受講の方の人数が多いため、本番と同じように知らないお友達と一緒にする練習のためにメンバーを入れ替えて設定をしていました。
私は、つい合格のことばかり気にして、子どもたちの気持ちに配慮が足りなかったことに反省しました。

『そうだったんだね。緊張していたんだね。その中でよく頑張ったね。』
そして帰り際には、
『楽しかったからもうコペルやめない!』
と言って、お子様は弾むような笑顔で、お母様は安心したような笑顔で帰って行かれました。

そして、このようなメールが届いたのです。
わたしの心もスッと晴れやかになり、嬉しさと達成感で充ち溢れました。
このような体験ができたことは、私にとっても貴重な学びとなり、今後の人生においても心に深く刻まれるような素晴らしい体験となりました。
その後、保護者様とお子様への感謝のメールをすぐ返信しました。

小学校受験とは、合格だけでなく目標に向かって頑張る力と社会性など、特に今必要とされている非認知スキルを鍛えることができる素晴らしい経験であることを実感しています。そしてその目標に向かって、子どもと保護者、講師が三位一体となって前進することに大きな意味があります。
そして、私たちがこのように受験コースを続けていけるのも、子どもたちや信じてくれている保護者様、いつも助けてくださる先生方のおかげです。これからも皆様に感謝しながら今年一年を一歩ずつ大切に歩んでいこうと思います。

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