わたしの教室の感動ストーリー

コペル武蔵小杉 講師さんより

小さな勇気・大きな一歩

今年の春、5才クラスに新しいお友達が体験レッスンにお越しになられました。
体験に来られたクラスには既存生徒様が5名おりました。
既存生徒様は0歳・1歳、月齢早くから始められた方ばかりでした。体験の子は数字もひらがなもほとんど読めない。まして計算や書く事等した事がないという状態でした。そんな中、5才クラスのカリキュラムはアウトプットがほとんど。
体験日当日は、場所見知りと人見知りが重なりお教室に入る事ができませんでした。既存の生徒達は、まだかまだかとワクワクしながらお教室のお椅子に座っています。
すると・・・さすが、コペルの生徒達。お教室に入れない体験の子を見ると「一緒に行こうよ。楽しいよ。」と体験の子に声を掛けてくれました。5人全員が席を立ち「一緒にがんばろう」と声を掛けてくれたのです。その姿に私も保護者様は感動!
しかし子供はビックリ。余計後ずさりしてしまいました。どうにも教室に入れない状態でしたので、先にレッスンを始める事にしました。
席に座る子供達は口々に「何でかな~楽しいのにね~」と言っていましたので「皆、声を掛けてくれてありがとう。優しい声を掛けてくれて先生とっても嬉しかった。○○ちゃんは、初めてでドキドキしているのかもしれないね。だから、お教室でお歌うたいながら一緒に待ってよう」と声を掛けると大きなお返事と共にニコニコでレッスンを始めてくれました。
体験の子はレッスンが気になるのかドアの前でずっとレッスンを見ていました。何度か声を掛けにいきましたが、お教室には入れずレッスンが終了致しました。
内心、入室は難しいかなと思っておりましたが、思いがけず即入室となりました。
お子様が「やってみたい」と仰ったそうです。
お母様は「2~3カ月教室に入れないかもしれませんが長い目で見ていきたいのでよろしくお願いします」と言われました。私もできる限りの事をしたいと思いました。
そして入室1回目。体験同様ウロウロしつつお教室には入れませんでした。2回目・・・ジッと教室を見つめたまま60分経過。お教室に入れませんでした。この状況が続いて本当に大丈夫かなと思って臨んだ3回目。
教室ドアの前でウロウロ。。。「入りたい・・・でも入れない」彼女の中での心の葛藤が聞こえてくるようでした。そてし、ついに・・・一人でゆっくり教室に入り、そろりそろりと近づいて来て・・・椅子に座る事ができたのです!親御様に無理に座らされたわけでもなく自分で教室に入り、自分で座れたのです。
小さな身体で大きな一歩を踏み出した瞬間でした。
普段、私達講師にとって生徒が教室に入り椅子に座るのは当たり前の光景ですが、この子の大きな一歩の勇気にとても感動致しました。そのまま最後までレッスンを受ける事ができ、親御様は涙ぐみながら喜んでおりました。
教室外の廊下で心配そうに待っていてくれたおじい様に「じいじ~勇気出したよ~!」と笑顔で駆け寄っておりました。
その嬉しそうな生徒とおじい様のお姿にも感動致しました。
そして現在入室5ヵ月目。今では来室されたらすぐにお椅子に座り、大きな声で楽しそうにレッスンに参加してくれております。コペルプリントも毎回「せんせい、やってきたよ~」暗唱の発表も「せんせい、黄色のやつやりたい」等とても頑張っております。一週間に一回のコペルをとても楽しみにしてくれているようで「まだかな、まだかな。早く行きたい」と言っているそうです。「わかるって楽しい。学ぶって楽しい」「人を応援する気持ち」心優しく貴い志を持つ子が増えていくようでとても嬉しいです。

コペルに勤めて6年目。様々な環境の中で育った親御様、そして生徒達に出会わせて頂きました。出会いの数だけ感動がある。そして「可能性は無限大」心からそう思います。

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