子どもを愛し、尊重し、信じ、認め、見守る。
我が家には2人の子どもがおり、2人とも1歳10ヶ月頃にコペルに入室しました。入室してからは、大人が驚くようなことがたくさん出来る様になりましたし、様々な成長を見る機会もたくさんありました。
子どもたちが何かできるようになったことは本当に幸せなことです。しかし、子どもたちがコペルに通うことで私が見つけた幸せは、別にあります。それは、コペルの先生方に出会えたこと。子育てで悩む私の心を幾度となく救い、寄り添ってくれる先生方と出会えたことです。
現在、小学一年生になる息子ですが、彼は3歳までほとんどおしゃべりができませんでした。文章はおろか、しゃべられる言葉は10語にも満たなかったように記憶しています。
他の子は喋れるし、親と意思の疎通もできて、暗唱入門にも取り組み始めているのに。うちの子には、そんなことできるわけない。だってこの子はおしゃべりができないんだから。3歳児健診の際も、保健師さんに指摘をもらい、保健所へ知能の検査を受けに行ったこともありました。
コペルの面談で、先生に息子の発語について相談した時、先生はこう言ってくれました。
『息子さんの成長を見守りませんか。レッスン中の息子さんの様子を見ていると、息子さんはこちらの言葉を理解していると感じます。そして彼自身も言葉がで始める時を待っているんだと思います。』と。
私は先生の言葉を素直に信じることができました。なぜなら、先生は週に一回であろうと、一緒に息子の成長を見守り、その成長を一緒に喜んでくれる人だから。息子の良いところを褒め、息子の全てを認めてくれている人だから。
それまで、言葉での意思疎通が出来ず、親子でもがき、誰に相談してもマイナスな方向にしか考えられなかった思考がパッと切り替わり、目の前の暗い景色が晴れ渡った気がしました。まだ言葉が話せなくても、表情やジェスチャーで自分の思いや伝えたいことをがんばって表現している息子を認め、愛おしく思うことができました。
この事は、コペルの先生方への信頼を深め、コペルの存在の大きさを感じた出来事となりました。
3歳になる娘の先生も娘に大きな愛を持って、見守ってくれています。
ある日のレッスン中、『娘さん、初めて自分で取り組んでくれましたね!私も凄く嬉しいです!』と、先生がとても喜んでくれたことがあります。
娘は、みんなでジャンプしたり、ダンスをする、体を動かすレッスンがとても苦手でした。ほかのレッスンはとても好奇心旺盛なのに、そのレッスンだけは体が固まって、抱っこをせがむのです。私は、何で出来ないんだろう?どうしてなんだろう?と、ダメなところを探して、どうにか娘にそれをさせる方法を考えていましたが、先生は違いました。『そっか、じゃあママの抱っこでしてみようか!今日は嫌なんだね!』と、いつも無理強いはせず、見守ってくれました。娘がそのレッスンを無理なく受け入れるタイミングを待っていてくれたのです。
そしてコペルに入室して一年半程経ったある日のこと、突然ノリノリで娘が体を動かし始めたのです。しかし私はその変化に、すぐには気がつきませんでした。でも先生は、その娘の変化を見逃すことなく、母である私より先に、成長を喜んでくれたのです。
娘の成長や変化が嬉しかったのはもちろんの事ですが、私より早く子どもの成長を発見し、それを心から喜んでくれる人がいるという、この幸福を噛みしめずにはいられませんでした。
先生方がこの子たちの未来を、子どもたちを信じてくれている。その姿勢は、私の背中をいつも優しく押してくれます。
また、先生方が子どもの成長を喜んでくれる姿は、何も心配することなく子どもの成長を素直に喜び、見守っていいのだと、子育てに臆病な私の心を優しく包んでくれます。
先生方は、私が子どもに対してネガティブな感情を持っていても、
『それも成長ですよね!』
『そういう時期ですもんね!』
『そういう事に興味があるんですね!』
『素敵な個性だと思います!』
と、何度も言ってくれました。親が悩んで挫けそうな時、先生方は子どものありのままを受け止める言葉をそっと私の心に置いていってくださり、その言葉は私の心をふっと軽くしてくれます。
もう一つ、私がコペルで見つけた幸せがあります。それは、コペルの素晴らしい教育方針に出会えたことです。
私の事を書くのは憚られるのですが、私自身とても自己肯定感が低く、子育てにおいてもその特徴が出ており、どんなときも正解を探したり、子どものダメなところを見つけて正そうとするクセがあります。
コペルの教育に出会ってからは、少しずつ肩の力を抜いて子どもの成長や個性を信じられるようになりました。先生方の子どもたちに対する姿勢やポジティブな言葉のシャワーを毎週見て、学ばせて頂いているからに違いありません。
コペルの教室のホワイトボードには、コペルの教育方針が貼ってあります。
・無条件の愛を与え、子どもを尊重して育てる。
・子どもの中に必要な力があると信じる。
・一緒に喜び、一緒に感動、暖かく見守る。
・知育に偏らず、徳育を大切にする。
・あるがままの姿を認めて、比較をしない。
これらの言葉をレッスン中にこっそり読んでは自分を振り返り、子育てにおいて何を大事にするのか、我が子にとっていい親とは何なのかを考え直す時間になっています。
子どもの成長はもちろん喜ばしく、幸せなことです。その一方で、子どもが成長することで不安なことも増えます。
今まで私の手のひらの中を安全に泳いでいた、もしくは羽ばたく練習をしていた小さな子どもたちは、いつか自分たちの世界を探し見つけ出し、大海原に出たり、広い大空を羽ばたくのです。そこでたくさんの苦労をし、悩み、それを乗り越えていくのではないでしょうか。
その時に私にできることは。私は我が子の大海原を手を引いて泳いでやることはできません。彼らの大空を一緒に羽ばたいてやることも、できません。
今現在、子どもたちはコペルでそれぞれの能力や個性を伸ばしています。
子どもたちが成長し私の手を離れた時、今度は私がコペルで学んだことを実践する番なのではないかと思います。
子どもたちを尊重し、信じ、認め、見守り、遠くからでも愛し続ける。コペルで培ったそれぞれの個性や能力を発揮してくれることを信じて。
コペルと先生方との出会いに感謝し、我が子と私がコペルで学んだことを、親子共にこれからの人生に活かしていければと思います。