わたしの教室の感動ストーリー

コペル赤羽 フェニックス・スプラッシュさんより

小学校受験回顧録

小学校にあがるまでにはひらがなぐらいは覚えていてほしいな。そんな思いで始めたコペルですが、2021年11月、まさかの私立小学校合格通知を頂くことになるとは、夢にも思っていませんでした。
 年中さんの秋、お受験クラスの体験レッスンがあるらしい。そんな話を頂いたのですが、小学校受験など考えたことがなかった我が家は、最初は他人事でした。しかし、主人のちょっとやってみようか。という一言がきっかけで、お受験クラスに通うようになりました。最初は、もし受験をしなくても、何かしら将来本人の役にたてば良いかな。というぐらいの軽い気持ちでした。しかし、始まってすぐに、新宿での合同レッスンがあり、楽しかった、という本人の感想とは裏腹に、主人は真っ青。お受験とはやはりそんなに甘いものではありませんでした。
それから、主人と息子のお受験二人三脚が始まりました。ペーパーはもとより、とにかく指先が不器用な息子は、毎回の課題に全く歯が立ちませんでした。最初に描いた絵画は??????というもので、思わず主人が裏返してしまうような出来栄えだったそうです。息子はそれでも毎回毎回楽しそうにお受験クラスに通っていました。櫻井先生の凛とした中にも優しさあふれるレッスンでは、必ず息子の良いところを褒めていただき、息子にとってはとても自信になっているようでした。課題には息子も主人も一生懸命に取り組んでいましたが新宿の合同レッスンは、それからも辛い回が続いていました。特に制作や絵画は、先生から総評の改善点がすべて当てはまると思えるぐらい、どうやったら合格レベルになるのか、暗中模索の日々でした。〇も描けない、人のバランスがわからない、木ってどうやって描くの?・・・息子も大変そうでしたが、教えることがなんと難しいことか。主人もいつも頭を抱えていました。
 塵も積もれば山となるとはよく言ったもので、〇も満足に描けなかった息子が、蝉が鳴く頃には、人が描け、動物が描け、なにより描くことが大好きになっているではありませんか!絵画は「1番最後にやるー」といつもいっていた息子が、「スケッチブックどこ?これ、描いてみようかな。」と動物や魚の図鑑まで真似するようになりました。最も印象に残っているのは、ザリガニを持った男の子を描いた絵を、新宿の合同レッスン時に宮島先生に褒めていただいたことでした。これは、息子だけではなく、主人にも本当に大きな力となりました。
 小学校受験では、こんな難しい問題が?と思うものもありましたが、日本の四季や伝統、マナーなど、普段生活しているだけでは見落としてしまうような、日本人として、人として大切な事が含まれていることに、本当に驚きましたし、時に泣いて頑張っている息子を見ても、頑張れ!と励ますことができる原動力ともなりました。息子は本当に素直に主人について走り続け、最後には自分から模試を受けたい!というまでになりました。そして、先生がおっしゃっていた、子供は最後の最後まで伸びる、は本当であると実感しました。
 面接ではちょっと小さな声となり、また、試験当日には、ボタンを掛け違えて出てきてしまうなど、「神様お願いします!」と思わず声に出そうなハプニングもありましたが、無事に合格通知を頂けたときの息子の笑顔は一生忘れることはないでしょう。優しい表情のなかに、力強い少年の顔が見え隠れし、成長を感じる瞬間でした。
お受験は、息子の長い人生の中での1通過点ではありますが、最後まで走り切った息子と、それを支えた続けた主人に心からの敬意を表したいと思っています。
 最後となりますが、息子を支えてくださった、櫻井先生をはじめとする、コペルの先生方、普段のレッスンを見てくださっていた、春菜先生、本当にありがとうございました。そして2人目も続くかも?しれません。その際はどうぞよろしくお願いいたします。

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