コペルにたどりつくまでの長い道のりと、コペルに通って見えてきた希望
ちょうど子供の2歳の誕生日から認可保育園に通えることになりました。コロナ禍にやっと保育園が決まったとき、一瞬安堵は感じましたが、次の瞬間から"子供が保育園になじめるか"という不安しかありませんでした。というのも、赤ちゃんの頃からよく大声で泣き、逆さバイバイやクレーン現象がみられ、きっと発達障害の範疇にあるのだと素人ながら感じていたからです。
覚悟はしていたものの、入園して2週間で担任の先生から面談をしませんかと声がかかりました。面談では、集団行動ができない、うちの子に先生が1人つきっきりになるので困る、絶対普通ではない、とにかく普通ではない、今まで見たことのない新しいタイプ、療育をしたほうがいい、など、傷つく言葉をたくさん投げかけられました。手がかかって申し訳ございませんという気持ちと同時に、よくこんなに失礼なことが言えるものだと怒りが込み上げてきたのですが、大事な子供を預かってもらっている立場としては、担任の先生の言葉を受け止めてお願いするしかないと思い、とりあえずは療育を前向きに検討することにしました。
その後間もなく、月に数回マンツーマンの療育に通うことになりました。療育では、自宅でどのように子供と関わったらよいか毎回アドバイスをもらうことができましたので、夫婦で情報を共有し、かなり生活の中にアドバイスを取り入れました。療育は先生の都合で4ヶ月しか受けられなかったため、次に代わる何かを探し始めました。
そのときに、コペルプラスという発達障害専門の教室にたどり着いたのですが、医師からの意見書がもらえなかったため、残念ながら諦めることになりました。しかし、やはり諦めきれない気持ちもあったため、さらに調べていると、コペルプラスではないけれど、コペルの教室が自宅の近くにあることが分かり、ダメ元で体験を申し込みました。
コペルの体験レッスンでは、何度か泣いてしまいましたが、なんとか1時間過ごすことができました。そして先生の励ましや、子供の可能性を信じる前向きなご説明もあり、なんとなく子供を大事に扱ってくれるかもしれないと感じ、とにかく行動してみようとすぐに入室を決めました。
コペルに通うことを決めたとき、私達夫婦は、レッスン料をドブに捨てることになってもいい、最初の数ヶ月は大泣きして授業を受けられなくてもかまわない、いつか1時間椅子に座って授業を受けられるようになったらいいな、という会話をしていました。決して高くない目標を持って入室したのですが、あっさりとその目標はクリアすることができました。なぜかは分かりません。たまたま子供にあっていたのでしょうか。本当に毎週楽しみに通っています。毎日寝る前に、明日コペル行きたいと言います。歌が好きで、何種類もある教材に興味を示すので、飽きずにレッスンを楽しめていると思います。
もう半年通っていますが、レッスンが受けられなかったのは1回だけでした。絶対無理だと思って、実は最初からするつもりがなかったコペルプリントやコペルワークは、毎晩子供からやりたいとお願いされてやっています。私達夫婦は、うちの子は毎日机に向かうことなんて絶対ないと思い込んでいました。だから正直なところ、びっくりしています。コペルプリントやコペルワークのあとは、必ず最後に起立して「ありがとうございました」とおじぎをしてくれますので、これってすごいことなんじゃないかなぁと、ぼんやり思ったりします。また、レッスンで使ったことのあるパズルの教材を試しに購入してみたのですが、プリントのあとに自発的に取り組んでくれます。パズルができたら、「できた!見て見て!」と言う笑顔がとても可愛いです。
子供は、1歳半のときに、親が教えていない平仮名、カタカナ、アルファベットを知育おもちゃで覚えてしまいました。それなのに、言葉が出るのが遅く、人前ではほとんど喋らないし、会話ができるようになるまで時間がかかりました。そのため医師から知的障害があるんだろうと何度か言われたこともあります。まだほとんど喋れないときに「この子分かってないねぇ」と家で言っていることがありました。他人の言葉をリピートすることがあったので、保育園で言われているのかなと悲しくなることもありました。しかし、その暗記が得意なところが、コペルに入ってすぐいかせられました。暗唱入門でことわざを一気に50個発表できて、ほめられる体験ができて良かったです。保育園ではあまり活躍できていないけれど、コペルでは長所を見つけてもらってこれからも楽しめたらいいなと思います。今イヤイヤ期でなかなか暗唱入門の続きに取り組んでもらえないのが残念です。
保育園では、まだまだできないことを指摘されています。保育園で求められる社会性については、まだ成長が足りないことは分かっていますが、私達夫婦はコペルに通い始めて子供がどれほど成長したか実感しておりますので、家では子供をたくさんほめています。コペルのレッスンでは、順番を待たないといけない課題もあります。今後、順番やルールを守るなどの社会性が、コペルの中で身について、保育園でもいかせるようになるといいなと期待しています。半年後、4歳になるときには、今よりもっと何かできるようになっているのかなぁと、近い将来の成長が楽しみです。家族全員で、コペルに期待と希望をもっています。